35年の時を越えて再び、アルド・ロッシへのオマージュ作
Lemnos 内田繁 テーブルクロック Dear Vera 1

1989年にデザイナーズホテルの先駆けとして誕生した、アルド・ロッシ設計の『ホテル イル・パラッツォ』。
トータルディレクション・インテリアデザインを手掛けた内田繁が、ロッシへのオマージュとしてデザインしたのが、ロッシの娘 Veraさんからネーミングした卓上クロック『Dear Vera 1・2（1989）』です。
過去にはイタリアのALESSI（アレッシィ）社からも製品化された同作を、35年の時を経て忠実に復刻いたしました。

金属製の本体に腕時計用ムーブメントを組み込んだ、特殊な構造を有するDear Vera 1・2。
クロックについての知見のみならず、ウォッチ製作のノウハウ、そして極めて精緻な加工技術を必要とする本作の復刻は、経験豊富なウォッチ工房の協力を得ることで可能となりました。

まるで生き物のような脚部が特徴的なDear Vera 1・2。
ユーモラスな見た目ですが、西洋の伝統的なホールクロックから「振り子」を「余白」で置き換えたようにも思えます。
振り子時計はまさに西欧的な「機械仕掛けの時間（定時法）」を象徴する存在。
振り子を「余白」で置き換える行為は、いわば「西欧的な時間」の相対化であり、振り子に代わる「不在」「余白」が日本的感性を表現しているかのようです。

また、Dear Vera 1・2のデザインにはロッシ建築を想起させる造形的要素が随所に見られます。
そのフォルムや脚部デザインは、ロッシ建築にたびたび立ち現れる無装飾の立方体的ボリュームに呼応するようです。

Dear Vera 1におけるスリット状の脚部はロッシの代表作《サン・カタルド墓地》における窓の反復を思い起こさせ、反復構造は「一瞬」が「歴史」「永続」に溶けていく様子をつまびらかにします。

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■シリアルNo.入り初回ロット（限定50台）につきましては、2025年11月13日（Thu）までは展覧会場（実店舗）限定でのご販売とさせて頂きます。以降は未販売在庫がございました場合のみ、ウェブ販売を解禁予定です（その場合にはシリアルNo.をお選び頂くことができかねる場合がございます）。

■本体からムーブメントパーツ（文字盤部）を取り外す際には付属するスティックをご使用ください。
■ムーブメントパーツ背面カバーの保護シールは取り外しの際の傷防止を目的としたものです。剥さずにご使用ください。

ブランド : Lemnos｜レムノス(Japan)
デザイナー : Shigeru Uchida｜内田 繁
サイズ・重量 : W50×D30×H135mm
素材 : アルミニウム、クォーツ
その他 : メーカー保証1年
Photo by : Ryoukan Abe